サクラエディタでahkとtrrの設定
AHK と TRR のスクリプトをエディター上で記述する際、それを記述しやすくする設定をこのページで紹介しようと思います。
紹介しておきたい事は主に、
- 入力補完が使えるようにする事と
- 特別な文字なら色を変える様にする
これらの設定です。
これさえしておけば、スクリプトを作る事が断然楽になります。
サクラエディタ に対して設定した例を挙げます。
サクラエディタ は、このホームページとは全く関係のない別のソフトです。
有名なソフトであり、 AutoHotkey のスクリプトを記入していくにあたって、最も使いやすいソフトだと思うのでこのソフトを参考例として使っています。
サクラエディタについてはこのホームページでは説明しません。
あくまで入力補完と色の変更ができるようにする設定に関してだけ説明します。
ダウンロードした
ahkTrrForEditor.zip
のファイルを解凍した後は、
ahkTrrForEditor
のフォルダがあり、その中に
inputComple
と
mark
のフォルダが見つかると思います。
その2つのフォルダを サクラエディタ があるフォルダの中に移動させておいてください。
サクラエディタの中でなく、ユーザーの好きな位置に配置しても構いません。
当然の事を言いますが、このページで説明する設定はベストな設定という訳ではありません。
あくまで、私ブランボンが思いつきで薦めてみている事が書いてあるだけである事を承知で読み進めていってください。
ahkファイルの設定
.ahk の拡張子のファイルに対する設定の例です。
共通設定
サクラエディタの上部のツールバーにある、 設定(O) をたどって、 共通設定(C) を選びます。
共通設定
のウインドウの
強調ワード
のタブを選びます。
ここで、色を付ける言葉の設定ができます。
次に
のボタンを押して、セット名に AHK と名付けたものを用意します。その後に、下の方にある AHK.kwd のファイルを選びます。
のボタンを押して、 先程ダウンロードしたファイルを解凍したものの中にある、
これで、
AHK
のカテゴリーに、
AutoHotkey
に関する単語が入れられてると思います。
以下の画像の様になっていると思います。
後は
のボタンを押せば登録されます。タイプ別設定
次は タイプ別設定 の設定のウインドウを使います。
まずその前に .ahk の拡張子のファイルを サクラエディタ で開いて置いてください。
そしてその状態で サクラエディタ の上部のツールバーにある、 設定(O) をたどって、 タイプ別設定(C) を選びます。
スクリーンのタブ
タイプ別設定 のウインドウの スクリーン のタブからいきます。
まず、 設定の名前(N) と ファイルの拡張子(X) の指定ですが、 ahk になっている事を確認してください。
.ahk の拡張子のファイルを開いた場合は最初からそうなっていると思います。
設定の名前(N) の指定は何でも構いません。分かりやすい名前をつけてください。
この スクリーン のタブで確認しておく事は以上です。
カラーのタブ
次は
カラー
のタブを選びます。
ここで、特別な文字に色を付ける設定ができます。
強調キーワード
まず、右側にある
強調キーワード
の括りにある、
のボタンを押してください。
そこで新しく表示されるウインドウで、強調するキーワードを設定します。
強調キーワード1 に、 Java を選んでください。
ここは別に Java でなくてもよいですが、私ブランボンの判断で勝手にJavaがいいだろうと適当に決めています。
そして 強調キーワード2 には、先程登録した AHK を選びます。
後は
これで、
Java
と
AHK
のキーワードの文字には色が付く様になります。
色指定
次はキーワードの色を任意の色にします。
色指定 のリストをスクロールしていくと、 強調キーワード2 があるので、その色を自分が分かりやすい色に変えます。
AHKコマンド
をこのホームページと同じ様な感じにする場合は、
色の作成から
赤 0
緑 255
青 64
の色で設定します。
コメントスタイル
コメントにする時の記号も指定しておきます。
これを指定すると、コメント文になっている個所が色で判別できるのでスクリプトとその説明などが分かりやすくなると思います。
ブロック型(F) に /* ~(T) に */ を指定します。
行型(M) に ; を指定します。
ここで、この カラー のタブに関する事は以上です。
ウインドウのタブ
ウインドウ のタブ内の設定をします。
デフォルトの文字コード
改行コード(E)
の項目は
CR+LF
を選び、
文字コード(C)
の項目は
UTF-8
を選びます。
BOM のチェックボックスに、チェックをします。
支援のタブ
支援
のタブ内の設定をします。
ここの設定で、入力補完が出来るようになります。
単語ファイル(W)
の右側にある、
のボタンを押して、ファイルを選びます。
そして
ahk_Words.txt
を選んでください。
ダウンロードしたファイルを解凍したものの中にあります。
inputComple\ahk_Dict
のフォルダの中にあります。
これを設定しておけば、 Ctrl+Space キーで入力補完が使えるようになります。
ひとつ下にあるチェックボックスにも設定しておきます。
英大文字小文字を同一視(I) にチェック
編集中のファイル(F) にもチェックします。
次の 強調キーワード(K) ですが、これは ahk_Words.txt のファイルを設定している場合はこの中に既に含まれているため、二重に同じ候補を登録する事になるためチェックをしないようにします。
後、一番下にある
保存時に改行コードの混在を警告する(E)
にチェックをしておきます。
キーワードヘルプのタブ
次は一番最後の キーワードヘルプ のタブです。
ここで設定できる事は、キーワードヘルプ機能というものです。
設定すれば、下の画像の様にツールチップで説明の様なものを表示します。
このツーチップでの説明が要らないのであれば、ここでの設定はしなくてもよいです。
それでは、これを使えるようにするための説明に入ります。
キーワードヘルプ機能を使う(K) にチェックをします。
次に少し下の方にある
辞書ファイル
の入力欄の右にある、
ボタンを押し、
ファイルの選択状態から、
ahk_Dic.khp
のファイルを選びます。
辞書ファイル の入力欄にファイルパスが記入されたはずですので、次は右にある のボタンを押します。
上の方にある 辞書ファイル一覧 の中に、 ahk_Dic.khp があると思うので、そこにあるチェックボックスをチェック状態にします。
以上で設定は終わりです。
今まで挙げてきた設定をしておけば、 サクラエディタ で AHK のスクリプトが便利に記入できるようになると思います。
よかったらぜひ設定してみてください。
trrファイルの設定
それでは続いてtrrファイルの設定をします。
trrファイルって何?と思うでしょうが、
これは私ブランボンが勝手に定義したファイルです。
.trr
が拡張子のファイルの事です。
TextRunRun の fromFileName は、.trr が拡張子のファイルも使用できるようにしています。
.trr の拡張子でファイルを作って編集すれば、独自の設定をした状態でスクリプトが記入できます。 一応はですが。
ですので、 サクラエディタ で .trr のファイルの設定をしておけば、 TRR のスクリプトの記述がしやすくなるので、 TRR をよく使うユーザーの方は設定してみてはどうでしょうか?
TRR のスクリプトを fromFileName の アイテム でよく作る方に特に薦めます。
設定する事ですが、このページ内で今までに挙げた ahk のファイルに対して設定した事とほぼ同じです。
説明内容が同じ事の繰り返しになってしまうのですが、
見落としを無くした方がよいと思うため、もう一度同じ説明をしています。
それでは以下に設定する事を挙げます。
共通設定
サクラエディタ の上部のツールバーにある、 設定(O) をたどって、 共通設定(C) を選びます。
共通設定
のウインドウの
強調ワード
のタブを選びます。
ここで、色を付ける言葉の設定ができます。
次に
のボタンを押して、セット名に TrrCommand と名付けたものを用意します。その後に、下の方にある TrrCommand.kwd のファイルを選びます。
のボタンを押して、 先程ダウンロードしたファイルを解凍したものの中にある、
これで、
TrrCommand
のカテゴリーに、
TextRunRun
の規定のコマンドが入れられます。
AHK と名付けたものは先程登録したのなら、もう出来ているので今回は用意しなくてよいです。
後は
のボタンを押せば登録されます。タイプ別設定
次は タイプ別設定 の設定のウインドウを使います。
まずその前に .trr の拡張子のファイルを サクラエディタ で開いて置いてください。
ファイル名の変更から、拡張子を
trr
に変えたファイルを作ってください。
そしてその拡張子のファイルを
サクラエディタ
で常に開く事ができるように設定しておく事を薦めます。
そしてその状態で サクラエディタ の上部のツールバーにある、 設定(O) をたどって、 タイプ別設定(C) を選びます。
スクリーンのタブ
まず、 設定の名前(N) と ファイルの拡張子(X) の指定が、 trr になっている事を確認してください。
設定の名前(N) の指定は何でも構いません。分かりやすい名前をつけてください。
カラーのタブ
強調キーワード
まず、右側にある
強調キーワード
の括りにある、
のボタンを押してください。
そこで新しく表示されるウインドウで、強調するキーワードを設定します。
強調キーワード1 に、 Java を選んでください。
別に Java じゃなくてもよいです。まあ、たぶんJavaが妥当だと思うぐらいです。
強調キーワード2 には、 AHK を選びます。
そして 強調キーワード3 には、新しく登録した TrrCommand を選びます。
後は
これで、これらのキーワードの文字に色が付く様になります。
色指定
次はキーワードの色を任意の色にします。
色指定 のリストをスクロールして、 強調キーワード2 と 強調キーワード3 を、自分が分かりやすい色に変えます。
このホームページと同じ様な感じにする場合は、
強調キーワード2
の方は
色の作成から
赤 0
緑 255
青 64
などの色を。
強調キーワード3
の色は、
TRR
の規定のコマンドの色は、
赤 99
緑 156
青 252
などの色でいいのではないかと思います。
コメントスタイル
コメントスタイルですが、 TRR のスクリプトでは、 /* と */ を使っても、コメント文にする事が出来ません。
ahk のファイルの時の設定と違い、 /* と */ の設定はせず、何も記入しない方がよいです。
行型(M) には、 ; を指定します。
ウインドウのタブ
ウインドウ のタブ内の設定は、 ahk のファイル用の設定と全く同じです。
デフォルトの文字コード
改行コード(E)
の項目は
CR+LF
を選び、
文字コード(C)
の項目は
UTF-8
を選びます。
BOM のチェックボックスに、チェックをします。
支援のタブ
単語ファイル(W)
の右側にある、
のボタンを押して、ファイルを選びます。
そして
trr_Words.txt
を選んでください。
このファイルには、
TRR
のスクリプトで使えそうな入力補完用のキーワードが多く入っています。
そして、
AHK
のキーワードに関するものも合わせて入っています。
後の部分は前に設定した事と全く同じです。
ひとつ下にあるチェックボックスにも設定しておきます。
英大文字小文字を同一視(I) にチェック
編集中のファイル(F) にもチェックします。
次の 強調キーワード(K) ですが、これは trr_Words.txt のファイルを設定している場合はこの中に既に含まれているため、二重に同じ候補を登録する事になるためチェックをしないようにします。
後、一番下にある
保存時に改行コードの混在を警告する(E)
にチェックをしておきます。
キーワードヘルプのタブ
キーワードヘルプのファイルですが、現時点では TRR のキーワードの説明はほとんど用意していません。
AHK のキーワードに関するものも合わせて入っているので、その部分のキーワードヘルプが表示されるようになるぐらいのものです。
今後、
TRR
のキーワードヘルプを追加していく予定はありません。
AHK
のキーワードヘルプのツーチップでの説明が要らないのであれば、ここでの設定はしなくてもよいです。
一応、これを使えるようにするための説明に入ります。
キーワードヘルプ機能を使う(K) にチェックをします。
次に少し下の方にある
辞書ファイル
の入力欄の右にある、
ボタンを押し、
ファイルの選択状態から、
trr_Dic.khp
のファイルを選びます。
辞書ファイル の入力欄にファイルパスが記入されたはずですので、次は右にある のボタンを押します。
上の方にある 辞書ファイル一覧 の中に、 trr_Dic.khp があると思うので、そこにあるチェックボックスをチェック状態にします。
設定する事は以上です。
これらを設定しておけば、 TRR のスクリプトを作る場合、 .trr の拡張でファイルを作り、それを サクラエディタ で記入する様にすれば入力補完を使用しながら記述できるためスクリプトがある程度作りやすくなると思います。
ahk のファイルのと合わせて設定してみてください。