O_enterExeText1Before

O_enterExeText1Before という設定用の変数について説明します。

この変数に代入すると、テキストで実行した際、
その代入した文字を先頭にして実行されるようになります。

%O_enterExeText1Before% + スペース + [テキストの文字]

つまり、

SetO_enterExeText1Before( "Run ," )

を実行した後は、

Run ,  [テキストの文字]

で実行されるようになる訳です。

変数名のText1の部分

O_enterExeText1BeforeText1 の部分が、テキスト1の事を意味しています。

つまり、
O_enterExeText2Beforeテキスト2
O_enterExeText3Beforeテキスト3 に影響します。

O_enterExeTextSplit1Before分割テキスト1 O_enterExeTextSplit2Before分割テキスト2 に影響します。

O_enterExeTextSplit1Before分割テキスト の場合、
先頭につく文字扱いではなく、
規定のコマンド の入力欄と入れ替わる仕様になっています。
テキスト上のキーで動作させる場合と同じです。

変数名のenterの部分

O_enterExeText1Beforeenter の部分の意味に関することです。

この変数で設定した内容は、
テキスト上のキーを使用して動作する場合は影響がありません。

つまり、 Alt+oCtrl+Space などは普通通りに使用できるということです。

Enter を押した時に影響があるというよりは、
普通に実行した場合に影響があります。

普通に実行した場合には、
アイコンをクリックして実行した場合や、
分割テキスト決定 ボタンを押して実行した場合も含まれます。

ひと工夫

テキスト上のキーを使用して動作する場合は影響がないという仕様ですので、
カラの処理の テキスト上のキーを作成することで、
そのキーを押す場合のみ、普通の操作をするという使い方もできます。

処理がカラのテキスト上のキーを登録することは可能です。

初期化

元に戻す場合は、カラの値を代入するだけです。

O_enterExeText1Before  =
または
SetO_enterExeText1Before("")
で初期化します。

O_enterExeText1After

次は、 O_enterExeText1After という設定用の変数について説明します。

先ほどの O_enterExeText1Before との違いは、
Before の部分が After になっているところです。

この変数に代入すると、テキストで実行した際、
その代入した文字を最後に追加した引数にして実行されるようになります。

[テキストの文字] + スペース + %O_enterExeText1After%

つまり、

SetO_enterExeText1After("&&&  &guiShowWaitExecutor")

を実行した後は、

[テキストの文字]  &&&  &guiShowWaitExecutor

で実行されるようになる訳です。

おまけ

&guiShowWaitExecutor は、実行した テキスト を少し遅れて再表示させる規定のコマンドです。

&guiShowWaitExecutor はタイマー処理を使用して動作するため、後ろでなく、前に記入しても同じです。

&guiShowWaitExecutor  &&&  [テキストの文字]
の様な使い方でも同じです。

変数名のText1の部分

O_enterExeText1Before と同じです。
別のテキストを設定する場合は、この部分を変えてください。

変数名のenterの部分

O_enterExeText1Before と同じです。
テキスト上のキーを使って動作させる場合は、この設定の影響はありません。

初期化

O_enterExeText1Before と同じです。
元に戻す場合は、カラの値を代入するだけです。

O_enterExeText1After  =
または
SetO_enterExeText1After("")
で初期化します。

O_anyKeyExeText1After

次は、 O_anyKeyExeText1After という設定用の変数について説明します。

一つ前に説明してある O_enterExeText1After との違いは、
enter の部分が anyKey になっているところです。

この変数に代入すると、テキストで実行した際、
O_enterExeText1After と同じで、その代入した文字を最後に追加した引数にして実行されるようになります。

[テキストの文字] + スペース + %O_anyKeyExeText1After%

変数名のanyKeyの部分

O_enterExeText1After との違いです。

O_anyKeyExeText1After は、 テキスト上のキーを使って動作させた場合も、影響を及ぼします。

Enter を押して実行した場合も影響がありますし、
テキスト上のキーを使った場合も同じように動作します。

このテキスト上のキーには、
Ctrl+Space で入力補完を表示する場合や、
Ctrl+1 などで、ストックを利用する場合も含まれます。

変数名のText1の部分

O_enterExeText1Before と同じです。
別のテキストを設定する場合は、この部分を変えてください。

初期化

O_enterExeText1Before と同じです。
元に戻す場合は、カラの値を代入するだけです。

O_anyKeyExeText1After  =
または
SetO_anyKeyExeText1After("")
で初期化します。

順番

O_enterExeText1After と、 O_anyKeyExeText1After の両方に文字を代入している場合です。

O_enterExeText1After が先に引数として使われます。

Enter などで実行した場合

[テキストの文字] + スペース + %O_enterExeText1After% + スペース + %O_anyKeyExeText1After%

テキスト上のキーで実行した場合は、
O_enterExeText1After は扱わないため、

[テキストの文字] + スペース + %O_anyKeyExeText1After%

という処理で実行します。

O_anyKeyExeText1Beforeは存在しない

O_anyKeyExeText1Before の変数は存在しません。

テキスト上のキーを使用した場合も影響があるようにした場合、
Ctrl+Space で入力補完を表示したり、
Ctrl+1 などでストックを利用したりも出来なくなってしまうので、
使いようが難しくなりすぎるからです。

テキストに目印を入れておく

アドバイスの様なものですが、
O_enterExeText1Before などを設定して使用している場合、この変数を使用している事を忘れてしまうと、 テキスト1などを使うとき、意図しない動作をしていくことになります。

これらの変数を使用する時は、
テキストのデザインをその時用に変更するなどして、 明示しておく方がよいと思います。

O_enterExeText1Before に、
Run , の文字列を代入している場合、
以下の処理を実行すると分かりやすくなると思います。

; テキスト1の入力欄の下に文字を追加
Gui,  %B_GuiNumText1%:Add,  Text,  X20  y+5,  Run  を先頭にしている
; テキスト1の高さを 90px にする
Gui,  %B_GuiNumText1%:Show,  h90

テキストのデザインなどは別のページで説明します。